恒等写像・包含写像・商写像の定義

恒等写像・包含写像・商写像の定義
恒等写像・包含写像・商写像を次で定義する。

(1)恒等写像

写像\(\id_{X}:X\rightarrow X\)が\(\id_{X}\left(x\right)=x\)を満たすとき恒等写像という。
恒等写像は全単射となる。
恒等写像は記号\(\id\)や集合\(X\)を明示して\(\id_{X}\)や数字の1に\(X\)で\(1_{X}\)で表すことがある。
恒等写像は包含写像でもある。

(2)包含写像

\(X\subseteq Y\)として、写像\(i:X\rightarrow Y\)が\(i\left(x\right)=x\)を満たすとき包含写像という。
包含写像は単射となる。
包含写像はアルファベットのアイ\(i\)やギリシャ文字のイオタ\(\iota\)で表すことがある。
包含写像を\(i:X\hookrightarrow Y\)で表すこともある。
標準的単射や自然な単射ともいう。

(3)商写像

集合\(X\)における同値関係\(\sim\)が与えられたとき、\(x\in X\)の同値類を\(C\left(x\right)\)とすると、写像\(\pi:X\rightarrow X/\sim,x\mapsto C\left(x\right)\)を商写像という。
商写像は全射となる。
標準的全射や自然な全射ともいう。
写像\(f:\left\{ x_{1},x_{2}\right\} \rightarrow\left\{ y_{1},y_{2}\right\} \)が\(f\left(x_{1}\right)=y_{1},f\left(x_{2}\right)=y_{2}\)となるとき\(f\)は恒等写像である。
写像\(f:\left\{ x_{1}\right\} \rightarrow\left\{ y_{1},y_{2}\right\} \)が\(f\left(x_{1}\right)=y_{1}\)となるとき\(f\)は包含写像である。
\(x_{1}\sim x_{2}\)として、写像\(f:\left\{ x_{1},x_{2}\right\} \rightarrow\left\{ C\left(x_{1}\right)\right\} \)が\(f\left(x_{1}\right)=C\left(x_{1}\right),f\left(x_{2}\right)=C\left(x_{2}\right)\)となるとき\(f\)は商写像となる。
スポンサー募集!

ページ情報
タイトル
恒等写像・包含写像・商写像の定義
URL
https://www.nomuramath.com/o6k3esas/
SNSボタン