距離空間での開集合と閉集合の定義
距離空間での開集合と閉集合の定義
距離空間\(\left(X,d\right)\)とその部分集合\(A\subseteq X\)が与えられているとする。
\(x\in X\)での\(\epsilon\)-近傍を\(U_{\epsilon}\left(x\right)\)で表す。
すなわち、
\[ \forall x\in A,\exists\epsilon>0,U_{\epsilon}\left(x\right)\subseteq A \] である。
これは、\(A\)の内部が\(A\)に等しい、すなわち\(A=A^{i}\)となるのと同じである。
また\(A\)の閉包が\(A\)に等しい、すなわち\(A=A^{a}\)となるとき\(A\)を閉集合でもよい。
これは
\[ \forall x\in A^{c},\exists\epsilon>0,U_{\epsilon}\left(x\right)\cap A=\emptyset \] または、
\[ \forall x\in X,\left(\forall\epsilon>0,U_{\epsilon}\left(x\right)\cap A\ne\emptyset\rightarrow x\in A\right) \] と同じである。
距離空間\(\left(X,d\right)\)とその部分集合\(A\subseteq X\)が与えられているとする。
\(x\in X\)での\(\epsilon\)-近傍を\(U_{\epsilon}\left(x\right)\)で表す。
(1)開集合
任意の\(A\)の元\(x\)に対しある\(\epsilon>0\)が存在し\(U_{\epsilon}\left(x\right)\subseteq A\)となるとき\(A\)を開集合という。すなわち、
\[ \forall x\in A,\exists\epsilon>0,U_{\epsilon}\left(x\right)\subseteq A \] である。
これは、\(A\)の内部が\(A\)に等しい、すなわち\(A=A^{i}\)となるのと同じである。
(2)閉集合
\(A\)の補集合\(A^{c}\)が開集合であるとき\(A\)を閉集合という。また\(A\)の閉包が\(A\)に等しい、すなわち\(A=A^{a}\)となるとき\(A\)を閉集合でもよい。
これは
\[ \forall x\in A^{c},\exists\epsilon>0,U_{\epsilon}\left(x\right)\cap A=\emptyset \] または、
\[ \forall x\in X,\left(\forall\epsilon>0,U_{\epsilon}\left(x\right)\cap A\ne\emptyset\rightarrow x\in A\right) \] と同じである。
空集合\(\emptyset\)と全体集合\(X\)は開集合かつ閉集合となる。
ページ情報
タイトル | 距離空間での開集合と閉集合の定義 |
URL | https://www.nomuramath.com/d9yw2fna/ |
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ハイネ・カントールの定理
有界閉区間上で関数が連続ならば一様連続である。
距離空間ではコンパクト空間と点列コンパクト空間とは同値
ユークリッド距離は距離空間
\[
d_{2}\left(\boldsymbol{x},\boldsymbol{y}\right)=\left|\boldsymbol{x}-\boldsymbol{y}\right|
\]
有限集合で距離化可能なのは離散位相のみ
有限位相空間では距離化可能と離散位相は同値である。