最大個数制限付きの分割数の漸化式

最大個数制限付きの分割数の漸化式
区別の出来ない\(n\)個の玉を区別の出来ない\(k\)個の箱に空箱ありで分けるが箱には最大で\(m\)個しか入らないとする。
このときの分け方の方法の数を\(p_{1}\left(n,k,m\right)\)で表すと漸化式、
\[ p_{1}\left(n,k,m\right)=p_{1}\left(n,k-1,m\right)+p_{1}\left(n-k,k,m\right)-p_{1}\left(n-k-m,k-1,m\right) \] となる。
分け方を空箱があるときとないときとで分けて考える。
空箱があるときは、どれかの空箱を無くすことによって\(k-1\)個の箱に分割することになるので\(p_{1}\left(n,k-1,m\right)\)通りになる。
空箱がないときは、全ての箱から1つずつ玉をとると、\(n-k\)個の玉を\(k\)個の箱に空箱ありで箱には最大\(m-1\)個までで分ける方法の数と同じなので\(p\left(n-k,k,m-1\right)\)通りになる。
これは\(n-k\)個の玉を\(k\)個の箱に空箱ありで箱には最大\(m\)個までで分ける方法の数\(p_{1}\left(n-k,k,m\right)\)から箱に\(m\)個入ってる場合の数\(p_{1}\left(n-k-m,k-1,m\right)\)を引いたものに等しい。
箱に\(m\)個入ってる場合の数は、1つの箱には\(m\)個入っていて残りの\(n-k\)個の玉を\(k-1\)個の箱に最大\(m\)個入れる場合の数となるので\(p_{1}\left(n-k-m,k-1,m\right)\)となるのである。
従って空箱がないときは\(p\left(n-k,k,m-1\right)=p\left(n-k,k,m\right)-p_{1}\left(n-k-m,k-1,m\right)\)となる。
これより、空箱があるときとないときの両方を足せば\(p_{1}\left(n,k,m\right)\)になるので、\(p_{1}\left(n,k,m\right)=p_{1}\left(n,k-1,m\right)+p_{1}\left(n-k,k,m\right)-p_{1}\left(n-k-m,k-1,m\right)\)となり与式は成り立つ。
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最大個数制限付きの分割数の漸化式
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